平成28年8月/新宿区
四谷ハウススタジオ新装工事
新宿区四谷にある複合ビル2階の1フロアー全てを利用した撮影用ハウススタジオ
フロアー内は、撮影スペースとしてキッチン、ダイニング、リビング、ギャラリー、ベッドルームを設け、この他オフィスとメイクルームを備えています。既存のサッシは、隠蔽したり内側にフェイクの建具をつくり写真撮影に必要な洗練された空間を作り出している。
床や棚板に使った古材は、ペンキの跡や接着剤の残る使い古した足場板等を使用。黒く斑に見える床は、既存の塩ビタイルを剥しその接着剤を残したままクリアー塗装で仕上げた。またスチールの黒皮をそのまま残した鋼製建具や赤い錆止め塗装のままのH鋼を梁に使用し、どれも既製品や新品では出せない風合いを醸し出している。更に先日講習会に行ったモールテックス※をキッチンの天板や棚板に初採用。
天井と壁の塗装に関しても特殊塗装で行っており、コンクリート風の塗装や塗り壁が古くなり所々剥がれ落ちたようなエイジング塗装、鉄部を黒皮風塗装に仕上げた。
特注照明器具は、デザイナーの世界観を実現するため製作した。
※モールテックス=機能性と意匠性を融和させた「デザインコンクリート」を実現する薄膜モルタル。